十五夜・お月見に向けて!ベランダ・窓をお掃除して夜空を楽しもう

9月に入り、夜の風が少しずつ涼しくなってくると「十五夜(中秋の名月)」の季節が近づいてきます(とは言え今年は例外的に残暑が厳しいですけれど)。
秋の澄んだ空に浮かぶまんまるのお月さまを眺めながら、お団子や季節の食べ物を楽しむ「お月見」は、日本ならではの風情ある行事ですよね。
ところが、せっかくの美しい月も、窓ガラスが曇っていたり、網戸がホコリで汚れていたり、ベランダが散らかっていると、思ったほどきれいに見えなかった、風情を感じられなかった……という経験はありませんか?せっかくの行事を楽しむなら、お掃除で住まいを整えて“最高の観賞スポット”にしておくことが大切です。
この記事では、十五夜に向けて窓やベランダ/ウッドデッキをきれいにし、家族でゆったりと夜空を楽しむための掃除ポイントや工夫をご紹介します。
行事をきっかけに、暮らしを整え、思い出に残る時間を過ごしてみませんか?
もっと楽しむために十五夜・お月見を知る
お月見はただ「月を見る」だけでなく、日本の文化や歴史と深く結びついた大切な行事です。十五夜の意味や由来を知ることで、夜空を眺める時間がより特別なひとときになります。
今年の十五夜に向けて、まずはその背景を振り返ってみましょう。
十五夜(中秋の名月)の由来と歴史
「十五夜」とは、旧暦の8月15日の夜に見える満月を指します。
この時期は一年の中でも空気が澄み、月が最も美しく見えるとされてきました。日本では平安時代から貴族の宴として楽しまれており、月を眺めながら和歌を詠んだり、楽器を奏でたりする文化があったそうです。
やがて庶民にも広まり、収穫を感謝する行事として定着しました。
お月見にはススキを飾り、団子や里芋、栗などの収穫物を供える習慣があります。
これは月の神様に感謝をささげると同時に、五穀豊穣や健康を願う意味が込められています。単なる“月見イベント”ではなく、自然と共に生きてきた日本人の知恵や祈りが込められた伝統行事なのですね。
十五夜は毎年変わる!?
9月に入ると「そろそろ五夜だな」「そろそろ準備しておこうかな」と思う方も多いのではないでしょうか。
十五夜は旧暦に基づいて決められているため、実は毎年日付が変わります。この日は「中秋の名月」とも呼ばれ、9月中旬頃になることが多いのですが、必ずしも同じ日になるわけではありません。
例えば、2023年の十五夜は9月29日金曜日ですが、2024年の十五夜は9月17日(火)と、大きくずれることもあります。
「今年はいつ?」と気にかけること自体が、9月ならではの季節の楽しみ方といえるでしょう。
2025年の十五夜はいつ?月の見え方や天気のチェックも忘れずに
2025年の十五夜は 10月6日(月) にあたります。今年は、思っていたよりもずっと先だと思われた方も多いのではないでしょうか。
毎年必ず満月になるわけではありませんが、2025年は比較的丸い月を楽しめそうです。
お月見を存分に楽しむためには、天気予報のチェックも欠かせません。
もし雲が出ていても「雲の合間から見える月」には独特の趣があり、それもまた風情の一つです。さらに、ベランダや窓辺を整えておけば、外に出かけなくても自宅で快適にお月見ができるのも魅力です。

まだひと月近く先ですが、「そろそろ」と考える方も多いので、早めに記事に取り上げました。実は私も「そろそろ」と思っていた人です。
夜空をきれいに眺めるために欠かせないお掃除ポイント

美しい月を眺めるためには、窓やベランダの環境がとても重要です。
ガラスのくもりや網戸のホコリ、ベランダの散らかりは、せっかくのお月見の雰囲気を損ねてしまいます。夜空をくっきりと楽しむために、チェックしておきたい掃除のポイントをご紹介します。
窓ガラスの汚れは月明かりをさえぎる
お月見をするとき、一番の観賞スポットになるのは窓際です。しかし、窓ガラスが水アカや手アカで白く曇っていると、月明かりがきれいに差し込まず、ぼんやりした景色になってしまいます。
そんなこことでは、せっかくの十五夜・お月見もテンションが下がりますよね。
特に夏の間は、急な夕立や台風の雨風で窓ガラスに汚れが付着しやすいため、9月は汚れが目立ちやすい時期です。
お月見をより美しく楽しむためには、まず窓ガラスを透明にしておくことが大切です。
網戸のホコリが月をくもらせる原因に
網戸は空気の通り道であるため、どうしてもホコリや花粉、排気ガスの粒子が溜まります。
特に夏場にエアコンを使いながら窓を開け閉めしていると、気づかぬうちに網戸が汚れているものです。
夜に照明を消して月を眺めると、網戸のホコリが逆に光を反射し、月がにじんだように見えてしまうことがあります。
お月見を楽しむ前に、軽くでも網戸をお掃除しておくと、夜空の透明感がぐっと増します。そして何より気持ちが良いです。
ベランダ・ウッドデッキの汚れ・落ち葉・雑草はお月見の雰囲気を壊す
ベランダ・ウッドデッキに出て夜空を眺める場合、床がホコリだらけだったり、排水口に落ち葉が詰まっていたりすると、せっかくの雰囲気が台無しです。
また、夏の間に伸びた雑草が鉢植えのすき間に残っていることもあります。
お月見は「風情を楽しむ行事」ですから、ベランダ・ウッドデッキの足元を整えておくだけで、月を眺める空間がぐっと心地よくなります。

何年か前にウッドデッキが汚いままお月見しましたが、やはりちょっと良い気持ちがしませんでした。お掃除は大事ですね。
お月見前にやっておきたい窓・ベランダ掃除の実践法

お掃除の大切さがわかったら、次は具体的な方法です。窓ガラスや網戸、ベランダを整えることで、お月見の特等席が完成します。
難しい道具や特別な洗剤を使わなくても、ちょっとした工夫で驚くほどきれいになるので、実践しやすい方法を確認していきましょう。
窓ガラスをピカピカにする基本ステップ
窓ガラスは日々の生活の中で意外と汚れやすく、特に夏の間は雨や風で水アカや砂ぼこりが付着しやすい場所です。
お月見の夜にきれいな景色を眺めるためには、まずガラスを透明に保つことが大切です。掃除の基本は「上から下へ」。
最初に乾いた雑巾やモップでホコリを落とし、その後に水拭きします。水に中性洗剤を数滴加えたバケツを用意し、しっかり絞った雑巾でガラスを拭きましょう。
汚れがひどい部分はスポンジでやさしくこすると効果的です。仕上げは必ず乾いた布やマイクロファイバークロスでから拭きし、ムラを防ぎます。
昔ながらの新聞紙を使う方法もおすすめで、インクの油分がガラスにツヤを出し、曇りを防いでくれます。
ポイントは「拭き筋を残さないこと」。横方向と縦方向を交互に仕上げると、透明感のある窓に仕上がります。
網戸を外さなくてもできる簡単掃除法
網戸は外して丸洗いするのが理想ですが、実際には手間がかかりすぎて難しいですよね。
そこで、外さずに手軽にできる掃除方法をご紹介します。まずは掃除機にブラシノズルを付けて、網目の両面からホコリを吸い取ります。
そのあと、使い古しのスポンジやメラミンスポンジを水で濡らし、軽くしぼってから表面をなでるように拭きましょう。
力を入れすぎると網がたわんで破れる原因になるので、やさしくなぞるのがコツです。最近では「網戸ワイパー」と呼ばれる専用の掃除道具も販売されており、モップ感覚でサッと拭けるのでとても便利です。
また、重曹水をスプレーして拭き上げると、皮脂汚れや油分も落ちやすくなります。掃除後は風通しが良くなり、夜風を心地よく感じながらお月見を楽しめるようになります。
ベランダ/ウッドデッキ床や排水口の掃除で快適な観賞スペースに
ベランダ/ウッドデッキは家の中でも特に汚れが溜まりやすい場所です。雨が降れば砂や泥が流れ込み、風が強ければ落ち葉やゴミがたまります。
そのまま放置すると排水口が詰まり、急な雨でベランダに水が溜まってしまうこともあります。
お月見を快適に楽しむためには、まずほうきで落ち葉やゴミを掃き出すことから始めましょう。
次に、バケツの水を撒いてデッキブラシで床をこすれば、黒ずみや泥汚れが落ちやすくなります。排水口のゴミは手袋をつけて取り除き、最後に水でしっかり流せば完了です。
余裕があれば、床用の中性洗剤を薄めて使うとさらに清潔に仕上がります。イスやテーブルを出してお月見をするなら、床をきれいにしておくことが何よりのポイント。
清潔なベランダ/ウッドデッキは、夜空を眺めるだけでなく「くつろぎの空間」に変わります。
掃除で整えた空間を“お月見仕様”にする工夫

掃除を済ませたあとに、もう一歩工夫を加えると、ベランダ/ウッドデッキや窓辺は一気にお月見ムードに変わります。
飾りや照明、虫よけ対策などを取り入れることで、見た目にも快適さにもこだわった空間づくりが可能です。今年のお月見をワンランクアップさせるアイデアをご紹介します。
ベランダや窓辺に和の飾りや照明を添える
きれいに掃除を終えたベランダや窓辺は、ちょっとした工夫で一気に「お月見の特等席」に変わります。たとえば、テーブルにクロスをかけてススキや秋の草花を花瓶に生けるだけで、雰囲気がグッと和やかになります。
また、照明を少し落とし、間接照明やキャンドル型LEDを置けば、月の光をより際立たせることができます。
屋外ならソーラーライトをベランダに設置するのもおすすめです。明かりを工夫するだけで「月と一緒に過ごす特別な夜」の雰囲気が高まります。
ベランダ・ウッドデッキでのお月見は虫よけが重要
秋口とはいえ、夜のベランダには蚊や小さな虫が寄ってくることもあります。お月見を楽しむなら、事前に虫よけ対策をしておきたいところです。
ベランダの排水口に溜まった水をしっかり取り除いておくことはもちろん、蚊取り線香や虫よけスプレーを活用しましょう。最近では、アロマオイルを染み込ませたキャンドル型の虫よけグッズもあるので、雰囲気を壊さず快適に過ごせます。
※ただしペットを飼育している人は、使用が可能か必ず説明書を確認してください。

虫対策を怠ったために、蚊にさされまくりでお月見を楽しめなかったこともあります。お掃除だけでなく、いろいろ気配りが必要ですね。
お団子やススキを置く場所の清潔さも大切に
お月見といえば、お供え物としてお団子やススキを飾る習慣がありますよね。ただし、ホコリがたまった棚や汚れたベランダに直接置いてしまうと、せっかくの雰囲気が半減してしまいます。
あらかじめスペースを清掃し、きれいなクロスやトレーを敷いた上に飾ると、より美しく見えます。
小さな工夫ですが、お供え物に清潔さを添えることで「月を敬う気持ち」がより伝わるお月見になります。
お月見ごはんで季節を味わう
お月見といえば「月見団子」が定番ですが、せっかくなら夕食も“お月見仕様”にしてみませんか?丸い食材は「月」をイメージさせるため、卵や里芋、さつまいも、栗などを使った料理がよく合います。
例えば、ふんわり卵をのせた親子丼や月見うどん、里芋の煮っころがし、栗ごはんなどは、食卓に秋らしい彩りを添えてくれます。
また、ベランダで軽くつまめるようなおにぎりや季節の果物を並べても素敵です。ブドウや梨、柿など秋の果物は、見た目も華やかでお供え物にもぴったり。
掃除で整えた清潔なスペースにお月見ごはんを並べれば、家族みんなで夜空を眺めながら食事を楽しめる特別な時間になります。「食」と「空間演出」を組み合わせることで、お月見はより思い出深い行事になるでしょう。
家族で楽しむ!掃除×お月見イベント化のすすめ

お月見は家族みんなで楽しむ行事です。準備段階の掃除も一緒に取り組めば、単なる家事ではなく、子どもにとっても「季節のイベントの一部」になります。
親子で協力して窓をふいたり、飾り付けをしたりすれば、思い出に残る時間を過ごせるでしょう。
子どもと一緒にできる窓ふき・飾りつけ
お月見の準備は、大人だけでなく子どもも一緒に楽しめるイベントにするのがおすすめです。窓ふきは子どもが喜んで参加できる家事の一つ。
雑巾を手に「どっちがピカピカになるか競争!」など遊び感覚で取り組めば、親子の楽しい時間になります。
また、飾りつけも子どもが大活躍できます。折り紙でウサギやお団子を作って窓に貼ったり、ベランダにちょっとした飾りを添えたりするだけで、お月見の雰囲気が一層華やかになります。
季節の行事を通じて学べる「きれいにする心」
掃除を通して季節の行事を準備することは、子どもにとって貴重な学びの時間にもなります。
「行事を迎えるために住まいを整える」という経験は、掃除=義務ではなく「楽しむための大切な準備」と感じさせてくれます。
さらに、お月見を通じて自然や季節の移ろいに触れることは、心を豊かにし、家族の絆を深めるきっかけにもなります。
忙しい日常の中で、こうした小さな体験が子どもにとって大きな思い出になるはずですよ。
写真や動画で「わが家だけのお月見アルバム」を残そう
お月見の夜は、家族にとって特別な時間になります。掃除をがんばって整えた窓辺やベランダを背景に、月と一緒に写真を撮っておくと、後から見返したときに温かい思い出として残ります。
子どもが飾り付けをしたスペースや、みんなで食べたお月見ごはんも撮影しておくと、アルバムのように楽しめます。
動画を残しておけば、月を見ながらの会話や笑い声も記録できるので、より臨場感のある思い出になります。
年ごとに比べると子どもの成長も感じられ、「わが家のお月見」が大切な家族行事として定着していくでしょう。
プロのハウスクリーニングで“特別なお月見”を

「しっかり準備をしたいけれど、忙しくて時間がない」「汚れがひどくて自分では落とせない」……そんなときは、プロのハウスクリーニングを活用するのも選択肢の一つです。
短時間で効率的に住まいを整えてくれるので、お月見を心から楽しむための最高の環境が手に入ります。
窓・網戸・ベランダをまとめてクリーニングするメリット
お月見に向けて「窓・網戸・ベランダ」を一度にきれいにすると、住まいの印象が一気に変わります。ただ、自分で掃除するのは時間も労力もかかりますし、高所や頑固な汚れはなかなか落としきれません。
そんなとき頼りになるのがプロのハウスクリーニングです。
専門の道具と洗剤を使い、短時間で効率よく仕上げるので、ガラスはピカピカに透明感を取り戻し、網戸も風通し良く生まれ変わります。
ベランダの水アカや排水口の汚れも徹底的に清掃してくれるため、夜空を見上げるスペースとして快適に整います。「掃除の手間を省いて、家族でゆっくりお月見を楽しみたい」という方には、プロの力を借りるのもおすすめです。
普段手が届かない高所や頑固な汚れも安心して任せられる
高い位置にある窓や、外側のガラスは、自分で掃除しようとすると危険が伴います。無理に脚立に乗って作業をすれば転倒のリスクもあり、思わぬケガにつながることも……。
その点、プロなら安全に作業を行い、汚れをしっかり落としてくれるので安心です。
さらに、台風や長雨でこびりついた泥汚れや、長年の放置で落ちにくくなった水アカも、専用の道具と技術で徹底的に除去可能です。
「自分では限界を感じるけれど、せっかくのお月見だから最高の状態で楽しみたい」という方にこそ、プロのハウスクリーニングは価値があります。

高所作業は、ハウスクリーニング業者によっては対応していないことがあったり、別途費用がかかることがあります。事前に確認されるとよいでしょう。
まとめ
十五夜・お月見は、ただ月を眺めるだけでなく「季節の移ろいを感じ、家族で時間を楽しむ大切な行事」です。せっかくの特別な夜を満喫するためには、窓や網戸、ベランダを整えて“最高の観賞スポット”に仕上げることがポイントです。
- 窓ガラスを透明にして月明かりを引き立てる
- 網戸のホコリを取ってクリアな夜空を眺める
- ベランダを片付けて快適なお月見空間をつくる
- 掃除後に飾りや照明を添えて雰囲気アップ
- 家族で掃除をイベント化して楽しい思い出に
こうした小さな工夫が、お月見をより豊かで特別な時間に変えてくれます。
もし「時間がない」「自分では落とせない汚れがある」というときには、プロのハウスクリーニングを活用するのも一つの方法です。住まいをきれいに整えた空間で、大切な人と月を見上げるひとときは、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
今年の十五夜は、掃除で暮らしを整え、澄んだ夜空を存分に楽しんでみませんか?