フローリングワックスの剥離はなぜ必要?初心者でもできる剥離方法と必要なモノについて
フローリングワックスを剥離する作業は、ワックスを塗布する作業と比較して難しいことが特徴です。正しい方法で行わなければワックスを除去しきれず、凹凸が目立つケースもあるため注意しましょう。さらに、フローリングワックスを剥離する際には水を使用するので、ワックスではなくフローリングの劣化につながる可能性も高いです。そこで、フローリングワックスを剥離する際の注意点や、作業の手順を詳しく解説します。
フローリングワックスはそもそもなぜ必要なの?
そもそも、フローリングにワックスを塗る必要があるのか疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。フローリングへのワックス塗装の必要性とメリットについて紹介します。
フローリングに傷がつくのを防ぐことができる
ワックスを塗ると、掃除機をかけた際やペットのひっかき傷といった細かな傷がつくことを予防できます。しかし、テーブルや椅子を引きずる、重いものを落とすといった衝撃が加わった場合には、傷を予防できないため注意が必要です。
フローリングの汚れをつきにくく、落としやすくする
フローリングにワックスを塗ると表面をコーティングした状態になるので、木材に汚れが浸透することを予防できます。また、フローリングの溝にもワックスが入り込むことで、掃除機やフローリングモップを使用して溝の汚れを除去しやすくなることがメリットです。
フローリングの光沢を出すことで、見た目がよくなる
つや出しワックスを塗ることで、フローリングの表面には光沢が出るので、見た目が美しくなることが特徴です。ただし、ワックスの種類によって異なるものの、一般的に被膜は柔らかいため細かな傷がつき、徐々に光沢は失われます。見た目を重視するのであれば、半年~1年程度で塗り直す必要があるでしょう。
フローリングワックスは定期的に剥離しなければならない
基本的に、ワックスの効果は半年~1年程度持続しますが、リビングといった人の行き来が多い場所や子ども部屋、ペットが居る家庭など、摩擦が発生しやすく汚れやすい場合には早い段階でワックスの効果がなくなることがあります。
一般的なワックス剤は、効果がなくなった際に上塗りすることが可能であり、半年に1度上塗りするだけでも再度光沢や汚れ、傷の予防効果を取り戻すことが可能です。
しかし、フローリングに傷や汚れがつかないように意識をしていても、100%防ぐのは難しいといえるでしょう。
ワックスを塗ることによって床材そのものに汚れや傷がつくことは予防できますが、すぐに汚れを除去してもワックス表面に汚れが残ることがあります。
そのため、手入れをしていても徐々にワックス表面に汚れが溜まり、汚れの上からワックスを塗ることで黒ずみ汚れにつながるため注意が必要です。汚れはワックスとワックスの間に存在する状態のため、拭き掃除では取り除けず、表面に凹凸ができたり滑りやすくなったりと危険な場合もあります。 つまり、ワックスの効果を最大限に発揮するためにも、長期間剥離していない場合には1度ワックスを剥がし、上塗りではなくフローリングに直接塗り直す必要があるのです。
重ね塗りしたフローリングワックスの正しい剥離方法・手順
フローリングワックスの剥離は、基本的に初心者が行うのは難しいといえます。しかし、どうしても自分で行いたい場合にフローリングワックスの剥離に必要なものと手順、起こりがちなミスについて確認しておきましょう。
フローリングワックスの剥離に必要なもの
フローリングワックスを剥離する際に必ず必要なものは、ワックス除去するための剥離剤、スポンジもしくは雑巾、バケツ、ゴム手袋です。ゴム手袋は、剥離したワックスを直接触ると肌トラブルを起こす可能性があるため用意しましょう。剥離する範囲によって異なりますが、雑巾については多めに用意しておくと便利です。 また、スムーズに剥離するためにスクレーパーを用意しておくと良いでしょう。スクレーパーでこすり落としたものは、新聞紙やチラシなどに包んで捨てる方法が有効です。
フローリングワックスの剥離する手順
最初にワックスを剥がしたい場所に剥離剤を垂らして、スポンジで伸ばします。剥離剤をスポンジにつけて、スポンジを使ってフローリングに塗る方法も有効です。
5分程度放置するとワックスが溶けるので、スクレーパーを使って取り除くか、濡らした雑巾やスポンジを使ってこすって除去します。雑巾やスポンジは新しいものを使用する、もしくは洗ってきれいな状態にしたものを使い、数回水拭きをしてしっかり落としましょう。
最後に、乾いた雑巾で乾拭きをして完了です。 注意点として、剥離剤を塗った後に長時間放置することでフローリング材を傷める可能性があるため、放置時間は5分程度に留める必要があります。
また、こすり洗いをする際にはワックスだけを除去することを意識し、フローリングそのものを強くこすらないようにしましょう。フローリング材が傷むと張り替えなければならず、業者に依頼する必要があり費用もかかるため注意が必要です。
まとめ
フローリングにワックスを塗ることでいくつかのメリットを得られるので、必要性は高いといえます。ただし、1度塗れば永久的に効果が持続するものではないため、メンテナンスを行わなければなりません。自分で剥離、塗布といったメンテナンスをする際には、注意点を意識して丁寧に作業を行いましょう。